危険負担の義務と責任
危険負担については、次のような考え方があります。
■債務者主義
⇒ 債務者主義というのは、建物の引渡義務を負う売主(債務者)が代金を請求し得ないとする考え方です。
■債権者主義
⇒ 債権者主義というのは、買主(債権者)が代金を支払わなければならないとする考え方です。
民法上は?
民法では、不動産のような特定物※に関する物権の設定や所有権の移転をもって双務契約の目的としている場合は、債権者主義を採っています。
しかしながら、その他の場合には、債務者主義を採っています。
ちなみに、実際の不動産取引の場合には、一般に民法の規定とは反対に、特約をもって債務者主義を採っています。
※不特定物については特定を生じた後です。 |